ガイド · バイクフィッティング
自宅でのバイクフィッティング:アプリにできること、代わりにならないこと
バイクフィッティングとは、ペダリング中のポジションを測定して、サドル、ハンドル、クリートを調整することです。いまでは、その作業の多くを自宅でiPhoneを使って行えるようになりました。一方で、今も専門家にしかできない部分があります。その境界線がどこにあるのかを、両方を手がけるオステオパスの視点から解説します。
要点
自宅でのバイクフィッティングでは、できればローラー台の上で、ペダリングしている姿を真横から撮影し、膝、股関節、体幹、肘の角度を測定します。FramIQのようなアプリは、そこからサドル高さとサドル後退量、ステム、ハンドル、クランク、クリートの調整値をミリ単位で導き出します。一般的なケースはこれでカバーできます。続く痛み、大きな左右差、けががある場合は、専門家による対面での評価が必要です。
定義
バイクフィッティングとは?
ポジション分析と呼ばれることもあります。目的はどちらも同じで、バイクに体を合わせるのではなく、体に合わせてバイクを調整すること。快適さを高め、痛みを予防し、ペダリングの効率を上げるためです。
専門家のもとで受ける本格的なバイクフィッティングは、一般に4つのステップで進みます。
- ヒアリング:乗り方、目標、痛み、既往歴。
- 身体の評価:股関節と背中の可動性、ハムストリングスの柔軟性、骨盤、脚の長さ、足裏の接地。
- 計測:身長、股下、腕、肩幅、坐骨幅。
- バイク上での分析:ペダリング中の角度を測定し、調整を行い、最後に確認します。
アプリが担うのは、3つ目と4つ目のステップです。1つ目は問診票で情報を集めます。2つ目の身体の評価は、引き続き専門家の仕事です。
自宅で測れること
ペダリング中にアプリが測定するもの
FramIQはAppleのVision Frameworkで体の16点を追跡し、ペダリングの1回転ごとに角度を計算し直します。動画の処理はすべてiPhone上で行われます。
伸展時の膝角度
141〜152°下死点で測定します。サドル高さを確かめるうえで、最も重要な指標です。
股関節の開き
50〜68°股関節が最も閉じる上死点で測定します(数値はロードの目標値)。そのポジションを無理なく保てるのか、骨盤や腰で代償しているのかがわかります。
体幹角度
30〜55°リーチとハンドルの高さで決まります。目標範囲はすべての種目で共通です。
肘の曲がり
25〜40°肘が伸びきっていると、手首に荷重がかかり、腕から肩まわりがこわばります。
受け取れる結果
サドル高さ、サドル後退量、ステム、ハンドル、クランク長をミリ単位で、現在のセッティングとの差とともにお伝えします。さらにPDFのレポートも作成されます。調整モジュールの詳細。
方法
自宅でバイクフィッティングをする手順
バイクをセットしてから、10分ほどで終わります。
バイクをセットする
ローラー台があれば使いましょう。測定が安定します。関節が見えるように、サイクリングシューズを履き、体にフィットするウェアを着てください。
体のサイズを入力する
身長、股下、腕、肩幅、坐骨幅を入力します。計算エンジンは平均値ではなく、あなた自身のデータをもとに調整されます。
真横から撮影する
iPhoneを安定したスタンドに固定し、真横から撮影します。いつものペースでペダリングしている間に、アプリが1回転ごとに測定します。
反映して確認する
一度に3mmずつ、少しずつ修正し、もう一度撮影して、角度が適正な範囲に入ったか確認します。
限界
専門家による対面のフィッティングが必要なケース
次のような場合は、アプリではなく専門家の領域です。
- 修正しても痛みが2週間以上続く、または自転車に乗っていないときにも痛む。
- 左右差が大きい:脚長差、側弯症、左右で大きく形の異なる足など。
- 膝、股関節、背中に、最近けがをした、または手術を受けた。
- 非常に特殊なポジション。たとえばハイレベルなタイムトライアルのように、1度単位でセッションを重ねて詰めていく場合。
オステオパシーの評価では、ポジションを狂わせる可動域の制限を見つけ出します。傾いた骨盤、硬い足首、背中の回旋制限などです。そのうえで、その体に合わせてバイクを調整します。アプリを支える専門性。
FramIQ Proを導入している施術者もいます。その場合、セッション後のレポートをFramIQアプリで表示でき、次の予約までの間も、自宅でポジションを確認し続けられます。
比較
専門家のもとで受けるか、自宅で行うか
どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれにできることを、ありのままにまとめました。
| 項目 | 専門家のもとで(対面) | 自宅でFramIQを使って |
|---|---|---|
| 料金 | フランスでは一般に150〜350ユーロ | クリートは無料、動画解析は4,000円から |
| 場所と時間 | 予約制、専門家のもとで | 自宅で、好きなときに |
| 痛みと既往歴 | 対面でのヒアリング | アプリ内の問診票 |
| 身体の評価 | あり:可動性、骨盤、足 | なし |
| ペダリング中の角度 | あり | あり(真横からの動画、16点) |
| クリート調整 | あり | あり、無料・無制限 |
| フレーム選び | 専門家による | 10,000以上のフレームを比較 |
| 調整後の確認 | セッション中に | 修正のたびに撮り直す |
| 長期的な経過の記録 | 改めて予約 | 履歴と痛みの記録(サブスクリプションで) |
よくある質問
自宅でのバイクフィッティングQ&A
バイクフィッティングは自分でできますか?
はい、調整の大部分は自分でできます。安定したスタンドに固定したiPhoneと、できればローラー台があれば、ペダリング中の角度をアプリが測定し、セッティングを提案します。ただし、身体の評価には専門家が必要です。
オンラインのバイクフィッティングは信頼できますか?
体のサイズから計算するだけでなく、実際のポジションを動画で、ペダリング数回転にわたって測定するものであれば信頼できます。撮影のセッティングも大切です。iPhoneを真横に置き、映像を安定させ、関節が見えるようにします。FramIQは1回転ごとに角度を計算し直し、修正のたびに撮り直してその効果を確認できます。
バイクフィッティングの費用はどのくらいですか?
専門家のもとで受ける場合、フランスでは専門家やセッションの内容によって、一般に150〜350ユーロが目安です。FramIQなら、クリート調整は無料、動画解析一式は買い切りで4,000円、年間サブスクリプション(13,000円/年)なら複数のバイクと長期的な経過の記録に対応します。料金を見る。
バイクフィッティングにはどのアプリを使えばいいですか?
体のサイズからの単純な計算ではなく実際のポジションを動画で測定し、映像をスマートフォン内で処理し、クリートの調整もできるアプリを選びましょう。FramIQはiPhoneで、その3つすべてに対応しています。オステオパス兼バイクフィッターが開発したアプリです。
ローラー台は必要ですか?
いいえ、スマートフォンをしっかり固定できるスタンドがあれば十分です。ローラー台を使うと、その場で一定のケイデンスでペダリングできるため、測定がより安定します。
ロード、グラベル、トライアスロンで、バイクフィッティングは違いますか?
測定する項目は同じで、目標値が変わります。股関節の開きはトライアスロンではより閉じた角度、グラベルではやや開いた角度が目標になり、肘はエアロバー(DHバー)の上で大きく曲がります。一方、体幹角度はどの種目でも同じ範囲で判定します。FramIQは種目に合わせて目標値を調整します。
バイクフィッティングはどのくらいの頻度でやり直すべきですか?
バイクを替えたとき、けがの後、体重が5kgほど変わったとき、種目を変えたとき、そしてレースに出ているならシーズンごとに。柔軟性は変わっていくので、最適なポジションも変わります。
撮影した動画はサーバーに送信されますか?
いいえ。動画解析は100%iPhone上で行われ、映像が端末の外に出ることはありません。プライバシーポリシー。
さらに詳しく
ポイントごとの調整ガイド
まずはポジションを測ってみましょう
クリート調整は無料・無制限です。動画解析一式は4,000円の買い切りで、レポートはずっとあなたの手元に残ります。
クリートモジュールは無料 · 動画解析は4,000円から